ベタのカッパーって何?変異ってなに?アバターって?
ベタで7色以上に変わるカッパーは過去にこの品種しか見た事が有りません。 カッパーとはメタリック遺伝子を持った個体がグアニン構造をコントロールしてその様に見えます。 メダカでも同じでレインボーの目の品種をちょい昔悪魔メダカと呼んでいました。 いわゆる虹色素胞の事で、それ自体に様々なメタリック遺伝子の種類があります。 何故かベタでは金属色は全てカッパー(銅)と呼び、うっすいほんのり金属色をオーロラ、さらに薄い金属色はプラチナと人間が見た表現で呼び名が違います。 カッパーの遺伝子には現在、ブロンズ、ミスリル、パープル、ピンク、スチール、シルバー、ゴールド、などの光を反射する性能のものがベタでも有り、昆虫のモルフォ蝶やカナブン黄金虫などと同じ色素胞を持って居ます。 レインボーは全ての光のスペクトルを乱反射しており、見る角度や光の角度が違うと見える色が違います。 シルバーはメタリック遺伝子の最高性能に位置し全ての色をまとめて反射します。 また、グリーンはパープルとセットになって居たり、ブルーはイエローのグアニンとセットになって居たりします。 しかもベタはHPでも細かく説明して居ますが、6層の色素胞配列でして、下の色を透過させる性質もあります。 カッパーの色素胞は1番表層部(白が欠損している場合)なので下の色により見た目は変化します。 表層部にプラチナホワイトが来ると大体オーロラになります。 更にオーロラの下にレッドが来るとパープルになります。 共優性が起こるとピンクに見えます。 透過でフィルム現象の様に見えるピンクもあります。 ベタ界ではレインボーカッパーやシルバーは非常に希少です。 ゴールドは下に黄色が有る場合が多く、イエローベタも生まれることが多いですね。 とにかく細かい事が知りたい方はtypeやQ&Aを見てください。 あとメダカでもなんでもそうですが、青は青い色素胞は自然界ではほぼ無いです。ブダイなどが持って居ますが、ベタやメダカ金魚などは持って居ないです。
また色素胞の層の厚さでも表現が変わります例えば白が厚盛でオペックホワイトやドラゴン鱗にもなります。
カッパーのドラゴン鱗もあります。表層色の方が内層色より厚くなる場合があります。
では何故青く見えるか? グアニンの青の光を強く反射する性能のものの下に黒色素胞が濃く有ると濃い青になります。で艶消しの白が薄くセットで入ることによりロイヤルブルーなどの表現が完成します。 ターコイズブルーはイエローが透過。 こんな感じです。 また、グアニンは整体電気で活性化しており、反射率が健康状態や寝ている時などで変わります。基本的に弱酸性で活性化します。 活性化すると増殖、ショック状態などで減少(禿げたり)します。 つまり水槽のphはほっておくとかなり落ちていきます。外では上がっていきます(グリーンwはアルカリ化します) その変化でグアニンも変化します。 光の当て具合や餌でも変わります。
なのでカッパー系に限らずグアニンを持っているベタは飼い方一つで非常にグアニンが変化します。 その事を東南アジアでは変異(ミューテーション)と言います。 まあ成長の過程で殆どのベタがミューテーションしながら成長します。 派手な色はメダカよりも非常に進化した虹色素胞や赤色素胞やフィルムの様な色の重なりを利用して様々な色表現をなして居ます。 めだかは改良歴2、30年 ベタは1000年と言われており初めから相当差が出来ております進化、多様性 元々の遺伝子のスペックにより中々追いつくのは難しいですね。ベタも進化して居ますので。
あとアバターについても説明依頼がございまして、TYPEにも書いてあるのですが、 アバターはブラックサムライやマンバなどの遺伝子を使いブラックを敷き詰めてその上にターコイズブルースポットを敷き詰める、コイギャラクシーの掛け合わせで作られました。
インドネシアのハディティア氏が本家です。 キャプテンゴードンのファーム名のゴードンをとってアバターゴードンと付けられました。 未だ作出から4、5年くらいです。 先程カッパーで言ったミューテーションが光色素胞が有るベタは体全体に広げようとしているのか分からないですが、どのベタも大体年と共に広がります。
アバターに限らずです。 わかった事は飼育環境によって多少ミューテーションはコントロールできます。 アバターの派生にブラックスター、ブラックギャラクシー、ネブラ系、ブラックライト、アバターカッパー、などが居ます。 何故赤いスポットのアバターが居ないか!上で説明した通りです。 ブラック一色の中間層を持っているためそれより下の層のレッド、イエローは消されます。しかしヒレでは層が薄いため光が透過しやすく下の色が見える場合もあります。黒がない場合もありその場合、ゴードンクー(ゴクウ)だったりデビルになります。赤が鮮やかで黒がない部分に綺麗に配色で
ヴァンパイアと呼べます。 クー=黄色です(インドネシア) 非常に細かいグリッターのアバターは希少ですが、それらもミューテーションしますので、如何に長く細かいグリッターを維持するかが重要です。 細かい時は蕾状態で広がる事を開花状態だと僕は言って居ます。 花はいずれ咲きます。 なのでその様なベタはインドネシアやタイでは流通して居ても日本では流通していません。 高級魚ですが、ミューテーションなど理解している人が少ない為ショップが嫌います。ショップの殆どの人もアバターの特徴を知りません。 そもそもワイルドベタからショーベタは作られており、元々結構派手でした。 ソリッドの青などの特徴もあり 一説によると元々の状態に戻ろうとするホメオスタシスがはたらきミューテーションが起こると私も考察します。
しかしアバターは未完成の品種ではなくベタの中で世界中でトップクラス人気品種です。